113回うけたよん
はじめましてこんにちは。113回医師国家試験を圧倒的スーパー中の上の成績で(たぶん)受かりましたのでちょびちょび書きます。114回以降の受験生の参考になれば幸いです。
●総評
113回を受けてみて、
①クソ簡単な問題
②現場の雰囲気知っとけ問題
③禁忌っぽい選択肢
が増えた印象でした。
medu4のHZM先生が「易化」と評したことが私の周りでも話題になっていましたが、私も概ね同意見です。112回まで、受験生の知識のインフレ→得点差を付けるために難易度の高い問題を作る→孝志郎先生がサマライズでそれを予言する→更に受験生の知識が増える、、、という恐怖のスパイラルに陥っていた気がします。
しかし、113回ではサマライズ的中!というような問題はあまり見かけませんでしたし、基本的には「過去問ゲー」だったと感じました。
一方で、臨床重視の風潮の中、薬剤の投与経路や胃管と胃瘻の使い分け、食道挿管の時の対応など、現場の雰囲気を問うような問題も散見されました。私は本番を受ける前から「過去3年分の大事さを調べてくる」と言っていましたが、私が過去3年分から調べあげた派生知識はあまり出題されませんでした(私のやり方がポンコツだっただけかもしれませんが…)。
また。実際に禁忌判定されるかは別として、いかにも禁忌っぽい選択肢が随所に散りばめられていました。「112回はボーダーが7割超えそうだったから禁忌判定多めにして調節したんじゃねぇの~」と思っていましたが、個人的には「禁忌単独落ちなんて幻」という神話を崩しにかかったような気がします(気がするだけです)。私自身、本番までは「禁忌なんか踏むわけねぇよ」と思っていましたが、113F79(肺癌に伴う二次性貧血の問題)では、どう考えても鎮咳薬しかない、けど無理に止めたら痰詰まりにならないか?という思考をぐるぐるしました。もし今回も禁忌単独落ちが出るのであれば、そういう方針なんだと思います。
●114回展望
この傾向が今回だけなのか、これからずっとこうなのかは分かりませんが、HZM先生の言葉を借りれば、「もう不健全なまでのインフレ化はやめようという厚労省からのメッセージが読み取れた。」と思います。上で述べた「現場の雰囲気知っとけ問題」は、厚労省の意図としてはクリクラの達成度を問うことだと思います。ただ現実のクリクラでは学べない内容も多く、結局は各予備校が来年から出してくるであろう○○講座で対策して行くことになるかと思います。まあ臓器が1つ増えたと思えばいいだけなのでしょう。
以上を踏まえまして、
・ボーダー7割未満にこだわらないよ
・基本的な知識は持っとけよ
・実習ちゃんとやれよ
・禁忌は知っとけよ
というのが厚労省から114回受験生へのメッセージではないかと思います。