研修医になる前に勉強しておくといいシリーズ

114回受験生の皆さん、大変にお疲れ様でした。卒業旅行行ったり飲みまくったり今が一番楽しい時期だと思いますが、一部の友達が多くない皆様におかれましては、「今のうちに勉強しておこう」というモチベーションが高めな時期かと思います。ぼくもそうでした。

でも教科書買って読むのはめんどくさい。ていうか買った教科書が微妙なやつだったら辛い。何買えばいいかわからん。
そんな皆さんに向けて、半年もすればみんな知ってるけど4月に知ってればデキレジぶれる、そんなざっくりした知識をお伝えします。EBMもクソもない、だいたいそんなもんという知識ですので、正直これをもとに考えると怒られます。だいたいの常識として知っておけば良いです。優秀な学生なら知ってることばっかりかもしれないです。

目次
1.輸液
2.抗菌薬
3.救急


1.輸液
きちんと学ぶなら教科書を読むべし。輸液は先に勉強しておいて損はない分野ランキング1位なので、こんなの読むより教科書買ってちゃんとやるのもありです。

①1日の補液量はだいたい1.5L 体重に合わせて増減
②急性期には細胞外液入れとく→食事取れるようになったら終了、というよくあるパターン
③メインと電解質補正は分ける(投与速度考えるのが大変。特にK)
④血管内留置物は全て感染源となることを忘れずに


2.抗菌薬
研修医として初めの頃に持たされる患者の多くは感染症です。なぜなら超commonで患者数が多く、どの科へ行っても必要で、そして初期治療でだいたい決まるから指導がしやすい。
初期の頃、「じゃあ先生だったら抗菌薬は何使う?」という質問は大学時代の部活の次によく聞かれます。そこで(ざっくりすぎて上級医が見たら怒られそうな)基本のまとめを紹介します。

①抗菌薬は粉薬(生食かブドウ糖に溶いて使うもの)
②培養を提出してから投与
③培養で原因菌同定→感受性判明したらde-escalation
④3日効かなければescalationまたは非感染症を考慮
⑤疾患によって投与期間が決まってる(詳しくは教科書参照)
・肺炎なら1週間
腎盂腎炎なら2週間
・菌血症はGPCかどうかで変わる
⑥超!だいたい
・CTRX→市中肺炎にも尿路感染にも。腎機能無視していいし1日1回でいいので使いやすい。副作用は胆石。
・CMZ→腸内細菌狙い。腸炎系と胆嚢炎・胆管炎に。
・ユナシン(ABPC/SBT)→嫌気性菌もカバーしたいあなたに。
・TAZ/PIPC→緑膿菌もカバーしたいあなたに。
・AMPC/CVA→ユナシンの飲み薬
・MEPM→使うな


3.救急
研修医として(個人的に)一番重要な仕事は当直業務です。正直日中のローテートはクリクラ+α程度で、お客さん状態なことも少なくありません。でも当直中だけは君たちは貴重な戦力です!君たちがファーストタッチをすることで、ICをすることで、オーダーを出すことで、上級医の仕事は減ります。
この主訴がきたら、どんな病歴や身体所見をとって、どんな検査をしたら帰せるのか?を学んでいくことになりますが、根本的な考え方が分からないと何も動けません。

①救急車が来たらまずはABCDE
A気道:声出ればok
B呼吸:呼吸数と呼吸様式、SpO2
C循環:橈骨動脈触れるか、脈拍数
D意識:GCSいくつか
E体温、体表面の異常
ABCDEがOKなら病歴、身体診察へ。ダメなところがあったら介入→Aから再評価。
②既往歴、薬剤、アレルギーは必ず聴取
③帰す時には、
・緊急性がないと判断した理由
・どうなったら再受診が必要か
を「誰に」伝えたのかをカルテに記載。

マッチングのはなし

国試対策から逸れますが、最近後輩からよく聞かれるので少し。

長いので結論を先に書きます。
・服装はパリパリに
・履歴書の文字は丁寧に
・志望動機はガチで
・基本はどこでも大差ない

まず私の研修病院ですが、Tの門とかS路加とか亀Dのようなガチガチのガチ病院とは違いますが、倍率4倍前後のそこそこ人気病院です。定員が少ないからっていうのもありますが。

そんなそこそこ人気病院に、コネなし部活なしコミュ力なしでマッチすることができた戦略をお話しします。ちなみに筆記試験はないところでしたのでご了承ください。



研修先の選び方

研修先の選び方ですが、ガチ病院に行きたい方はこんなの読まずに決めると思うので、ちょいガチ病院〜ゆるふわ病院を視野に入れている方向けです。
まず基本的な考え方は、勉強とQOLのバランスかと思います。
医者の世界とは面白いもので、勤務時間と賃金が比例しません。むしろ大変な病院ほど給料が低かったりします。しかし、忙しさは経験を積むチャンスの裏返しでもあり、暇すぎるところもどうなの?という部分もあります。医師免許がなくてもできるような雑用で忙しい、というタイプの大変な病院は勉強にはなりませんが。
忙しい病院をハイパー病院、暇な病院をハイポ病院と言ったりしますが、どのくらいハイパー/ハイポなのかを見学等で聞いてみるといいかと思います。



私が研修先を選んだ決め手

さて、私が研修病院を決めた理由ですが、まず以下の条件を満たす病院に絞りました。
・3次救急
・給料がそれなり
・志望科が自大学の医局派遣
・筆記試験がない

続いて病院見学で
・研修医がお客さん扱いされていないか(見学してるだけなど)
・研修医が何時に帰っているか
・救急外来のファーストタッチを研修医が行なっているか
といったことを調べました。



勝てるマッチング戦略

これはあくまで私の考えですが、筆記試験がない病院の場合、マッチングにおける重要度は
コネ>>見た目>面接>小論文
だと思います。

先述したように、私は部活に所属していないため、一切のコネやつながりがありませんでした。ですので他の項目で高得点を叩き出せるようにし、恐らく出せたのだと思います。

まずコネについてですが、叔父さんが副院長だとか、部活の先輩がいて研修医担当の先生と仲が良いだとか、そういったコネがある人には正直勝てません。
あと可愛い女の子はだいたい実習か見学で研修医担当の先生に気に入られてるので勝てません。
しかし、コネや可愛い子だけでは定員は埋まりません。その残りの枠を一般ピーポーで奪い合うのです。
私はコネや美貌がないだけではなく、部活をやってない変わり者で、代わりに何かを成し遂げたわけでもなく、実習中で知識を披露したわけでもないという一般ピーポー未満の人間でした。


そんな下民である私がしたことはこれです。
・見た目をパリッパリにする
・履歴書の文字をガチる
・志望動機ガチる


まず第一に見た目です。第一印象は見た目で8割決まり、その後の評価は第一印象で8割決まると思ってください。第一印象の良い人と悪い人では、同じ行いをしても評価が異なります。好きな人がちょっと不良だとかっこいい!❤︎ってなるのと同じです。
私自身正直顔面偏差値はFランレベルですが、髪型、スーツと体型、表情で勝負はできます。
髪は短めにし、セットしていることが分かる程度にはベタベタに。
デブとガリはスーツが似合わないのでできれば普通体型に。ムキムキだとなお良し。他の人と差別化するため黒ではなく紺やグレーがおすすめです。あとはスーツのマナーを適当に守ればOKです。
最後に表情です。ノックから着席するまでくらいで十分なので、顔を作りましょう。穏やかな印象を一番初めに与えれば、その後は真顔でも、緊張してるんだなとか、真面目に話してるんだなという印象になります。逆に初めに無愛想だという印象を与えればその後笑えばへらへらしている、真顔なら無愛想なやつという印象です。これはかなり大袈裟にいっていますが、基本はそうだと思います。
ヒゲとか論外です。

さて、見た目が第一印象を決めると言いましたが、その見た目よりも前に面接官の目に入るもの、それが履歴書です。
ノートの落し物を拾った時、字が綺麗だと可愛い子じゃないかと期待しますよね。私はします。それと同じように、字が綺麗→顔も綺麗かもと先入観を与えることができます。もちろん履歴書には写真を貼りますが、証明写真で可愛い子には最初から勝てません。
字が下手な人は丁寧に書けばいいとか言う人もいますが、私はそうは思いません。見本を見るなり字の上手い友達に下書きしてもらうなりして“上手に”書いてください。

最後に志望動機です。面接で必ず聞かれることですが、これ、ガチってる人が意外に少なくて驚きました。コネが強くて就活感がないからですかね。
他学部の就活では常識だと思いますが、志望動機は病院のパンフレット等の最初に書いてある理念とか院長先生の挨拶とかそういったところを参考にしましょう。

その上で、他に面接で聞かれやすい長所と短所、趣味・特技、学生時代頑張ったこと、どんな医師になりたいか、医師を目指した理由、最近のニュース等を、全て志望動機に向けてストーリーにします。
この理由でこの病院を志望している、なぜならこういう医師になりたいから、今の長所はここだからこういう医師になれると思う、こういうエピソードがあった、という感じです。
私は3つの病院を受けましたが、長所・短所などは病院ごとに変えています。

友達に履歴書を見せてもらった時、症例が多いとか雰囲気が良かったとかうっすいことしか書いてなくて驚きました。ここまでやる人は意外にも少数派なのでチャンスかもしれません。


長々と書いてきましたが、正直な気持ちとしては、毎年フルマッチするような病院であればどこの病院で研修しても大差ないと思います。
いろいろと調べた上でそこがいい!と思った先輩がいるわけですから、どの病院も一長一短で、どの病院も大差はありません。
第一希望に落ちたとしても落ち込まず、与えられた環境で自分のやりたいようにやればいいと思います。

以上、よろしくお願いします。

禁忌こわい

こんにちは。国家試験の合格発表から数日が過ぎ、成績表が送られてきた模様です。そして、あくまで噂ですが、今年も禁忌単独落ちみたいですね。数週間後には予備校各社がまとめてくれるかと思いますが、その頃には国試に興味がないかもしれないのでまだ噂の段階ですがお話ししたいと思います。

尚、数週間後に噂がガセだと判明した場合はこの記事は削除して証拠隠滅を図りますのでご了承ください。ここからは噂が本当だとする前提でお話しします。




もはや禁忌単独落ちは幻ではない

以前の記事から度々触れていますが、112回の「禁忌単独落ち」は、合格ライン調整のためだけではないようです。

111回以前は禁忌単独落ちは「幻」とまで言われていました。というのも、禁忌判定される問題は少数なので、禁忌選択肢を4つ選ぶほど間違える人は、そもそも一般・臨床や必修が合格ラインに達しないことが多いからです。しかし112回では、一般・臨床、必修ともに合格ラインに達しているにもかかわらず、禁忌選択肢を4つ選んでしまったが為に不合格となってしまった方が(少数ですが)みられました。112回は3日→2日へ日程変更があった年であり、これを期に変えてきたのかもしれません。

厚生労働省が求めているのは、「現場でいきなり(少しは)使える研修医」、つまり、基礎的な知識があり、現場の雰囲気を知っていて、そして「やらかさない」研修医です。
この「やらかさない」というのが禁忌選択肢を避ける能力であり、これを問うようになってきているのかと思います。




どんな問題が禁忌判定されるのか?

臨床的に禁忌であることと、国家試験で禁忌判定されることとはイコールではありません。極論を言ってしまえば、臨床では正解以外は禁忌とも言えるでしょう。過去の禁忌判定のまとめ等は各社予備校に任せるとして、過去問を解いてきて、また112、113回の傾向を見て、以下のあたりが狙われているように思います。
①救急的禁忌
②病態的に逆の治療
③倫理的禁忌

①は意識不明の呼吸ない人をCTぶちこんだりとか、胆道閉鎖症を経過観察したりとかです。
②は当たり前ですが、逆に言えば病態的に“逆”でなければ、悪化させるような治療でもあまり禁忌判定はされないというのがミソです。
③「倫理的禁忌」は私の造語ですが、1人の判断で勝手に措置入院させるとか、妊婦がロキソニン飲んだからって中絶勧めるとかそういうのです。




ノーマーク戦法

ツイッターでも話題になってましたが、禁忌踏むくらいなら敢えて無回答にするという方法です。実は私も、当日何問かノーマーク戦法を取りました。結果的に点数は少し伸び悩みましたが、禁忌選択肢は0でした。

ここで付け加えておきたいのは、私がノーマーク戦法を取ったのは2日目の一般・臨床、つまりD、Fブロックのみということです。私は当日まで1日目の自己採点はしない予定だったのですが、必修があまりに不安すぎたため我慢できずに自己採点をしてしまい、ついでに一般・臨床も採点しました。その結果、D、Fで50問間違えても合計70%に届くことが分かってたので、少しでも禁忌臭い選択肢は全て回避、という戦法を取ることができました。

また、禁忌判定される問題は全体でだいたい10問前後なので、1ブロックにつきせいぜい3問でしょう。点数に余裕のない場合は各ブロックの中でよりヤバそうな3問のみで実行すると良いと思います。

メンタルのために1日目の答え合わせはやめとけ、という意見の方が多かったように思いますが、禁忌も気を付けなければいけなくなった(かもしれない)今、ノーマーク戦法の安全度を測るために1日目の答え合わせは多数派となるかもしれません。




禁忌を避ける戦術

まず、基本的は禁忌は踏みにいきます。詳しくはmedic mediaのサイトhttps://informa.medilink-study.com/regularpost/14341/#1を見て頂きたいのですが、112回で禁忌単独落ちが出たといってもわずか6人で、“幻”とまでは言わなくともほとんどいないのは事実です。従って、禁忌を気にするべきなのはあくまで点数に余裕のある人のみです。
ただ、国家試験不合格者国試本番のプレッシャーは相当なものです。実際には10問くらいしかないのに、あれもこれも禁忌じゃねぇのって気がしてきます。それを全て避けていたら全然点数が伸びません。点数不足で落ちます。

そして「ノーマーク戦法」や「正解な気がするけど禁忌かも選択肢を避ける戦法」は2日目の一般・臨床=D、Fブロックで実行するのがおすすめです。

あと気を付けなきゃいけないのは「診断間違えて禁忌」「作動薬と遮断薬間違えて禁忌」あたりですが、予備校各社がいい感じで講座を開いてくれると思います。

それともう一つ、1日目の自己採点を最大限生かす方法について。間違える問題が多いほど当然禁忌選択肢を選ぶ可能性も高くなるわけなので、禁忌単独落ちの人は一般・臨床も合格ラインギリギリのことが多いはずです。ということは、2日目の禁忌臭い選択肢を全て避けるのはリスクが高いということです。ここで大事になるのが、手応えと実際の点数の乖離を把握しておくことです。私は模試の時から、各ブロックごとにだいたい何点くらいか見当を付けておくようにしていました。おすすめです。



禁忌の小ネタ

最後に、私が勉強していて禁忌について気になったことをまとめておきます。
・禁忌判定は1年で10問くらい
・QBの「Don't」は国試本番の禁忌判定とは別もの
・「正解以外は禁忌」は今までにない
・「誤っているものはどれか」問題で禁忌はない



以上、よろしくお願いします。

けっかはっぴょぉぉぉぉ!

えー、昨日14時に113回合格発表がありまして、無事受かっておりました。ただ自己採点に圧倒的な自信があったので、正直不安とかドキドキとかは全くありませんでしたので、これを境にどうとかいうことはないんですが。

ともあれ、不合格になってしまった皆さん、まずはお疲れ様でした。ツイッターで見てただけの関係ですが、チラホラ不合格報告を見かけて寂しい気持ちです。
今の時点で来年に向けて気持ちを切り替えられる人は本当にすごいなあと思います。私は多分冗談抜きで自殺してました。

113回の結果を見て改めて、
・易化傾向
・パンリンボーダー7割超えても構わん
と感じましたね。禁忌単独落ちがいるかどうかはもうちょっと経たないと分かりませんが、どうやらいるっぽいですね。
あと意外に感じたこととして、大学ごとで見ると模試の成績と思ったより相関してないですね。テコ4だとN潟大学やK都大学の成績がツイッターでも話題になってましたがそれほど良くないですし。逆にK里大学は本番良かったですし。まあ平均値と中央値の違い的な話ですかね。

長くなりましたが、114回受験生へのメッセージを書きます。

●勉強面
・「みんなと同じことをやれ」はガチ
・でもこれやらないと受からないっていう教材はない
・結局前期講座の復習がキモ

●メンタル面
・どれだけ模試が良くても必修は怖い
・国試直前になると研修先とのやりとりとか新生活の準備とかで「落ちたらめんどくさい」という不安に襲われるけど「落ちるかも」という不安とごっちゃにしないで。「お前はどうせ受かるやろwww」では不安は解消されません。
・↑これを模試の成績上位者に言うとキレられます
・模試の成績良いやつにも不安がらせてあげて
・鉛筆はHB指定ですがBでもちゃんと読み取られました
・直前になると先輩に「最後は健康が一番大事」って言われるけどそこにはメンタルヘルスも含みます
・ボーダーマンは卒業旅行楽しめないのでおすすめしません
・秋頃に一旦スパートかけると上位取れます

メンタルのことばかり書きましたが、なんだかんだ最後は不安になります。一緒に勉強する人がいないと辛くなります。浪人生が不利なのはこの影響が大きいと思います。私は直前期でも勉強部屋でタコパしたり餅焼いたり豆まきしたりするゆるふわメンバーでほとんどピリつくことはなく、それでも各々「お前らと一緒じゃなかったら病んでたわ」って言ってました。“適度な”息抜きも大事です。一緒に勉強するメリットデメリットももちろん大切ですが、こいつらなら自分だけ落ちても許せる、という仲の良さが一番大事なんじゃないかなあと思います。

以上、よろしくお願いします。

君たちはどう解くか(QBを)

あれやたら売れたらしいけど大したこと書いてないよね。
という冗談はさておき、QBの解き方です。まず、私が解いた問題は
・1周目問題
・110回〜112回
・102回以降の必修
です。これだけですが、一般臨床85%、必修90%取れました。そんなんじゃ足りねぇよって方はすんません。はい。



QBに取り組む皆さんに言いたいことは以下の3つです。
①1周目問題だけ解く
②なぜ間違えたのかを明確にする
③いつか覚えようのいつかは来ない



①1周目問題だけ解く
これはいろはすさんを始め色んなブログで言われてることですが、上位狙いの方でもこれでいいと思います。というのも、近年の国家試験の正答率の低い問題が、既出のマニアックな事項より近年トピックスの未出題の事項が多いからです。私の大学の全国ランカーもほぼ1周目問題しかやってませんでした。



②なぜ間違えたのかを明確にする
というより、分類するのが私のやり方です。ある程度ノートの内容をインプットした上で問題を解いて間違えた場合、間違える理由は以下のどれかです。

❶インプット不足
❷ノートの情報量不足
❸アウトプット力不足

❶インプット不足
これは単に暗記不足で、ノートを見ながらなら解ける問題です。これに関しては極端なことを言えば、ノートをしっかり暗記しさえすれば、問題を繰り返し解く必要はないのです。

❷ノートの情報量不足
これに関しては、知らなかったことを解説等からノートに書き写せば、❶と同様に扱うことができます。
ただこの時注意してほしいのは、❷の問題を解くのに必要な知識を「予備校は敢えてノートに載せていない」ということです。正直コレ載せてないのは怠慢だろっていうものもありますが、基本的には予備校が重要でないと判断したものになります。全ての知識をノートに書き写しても、劣化版病気がみえるができるだけです。ノートに書いてあることが増えれば復習の周回ペースも遅くなりますし、文字で埋め尽くされたノートは見る気も失せます。

では、何をノートにメモして何を無視するかですが、
・最近の国試の問題(過去5年分くらい)
・正答率の高い問題(70%以上)
この辺りで線を引くと良いと思います。もっと上を目指すなら10年分+60%以上、さらに上なら1周目問題全部、といった感じですが、個人的には5年分+70%以上で十分だと思います。

❸アウトプット力不足
問題はこれです。臨床問題で文章から診断がつけられなかった、解き方や考え方が分からなかったなど、国試においてはそれなりに遭遇する問題です。また、答えは分かったけどイマイチ腑に落ちない、解説を読んでみたら自分が思いもよらなかったことが書いてある、と言うようなものもここに含まれるかと思います。
私はこういった問題を解くことこそが国試対策における「アウトプット」であり問題演習をする意義であると考えています。
onlineで解くしても冊子で解くにしてもこの問題に関しては特別なマークをつけておくと良いかと思います。冊子だったら星マークとか、onlineだったらブックマークをするとか。

私がQBonlineで実際に使っていた分類方法を書いておきます
◎ → ❸のように演習する意義が大きい問題。
○ → 自信を持って正解できた問題。基本的にはもう二度とやらないつもりのもの。
△ → 正解はできるが解説に知らないことがあったりもう一回解いておきたい問題。
× → 間違えた問題。
ブックマーク→KSR先生が重要といった問題+何度も間違えた問題。


③いつか覚えようのいつかは来ない
問題を解いてると、分からなかったことも へー。いつか覚えるやろ。 とどんどん先へ進んで行きたくなりますが、これ、覚えません。私はonlineをメインで使っていたので解説の知らなかった部分をスクショしてまとめていたのですが、結局一度も見返しませんでした。どうせ忘れるんですが、だととしても「一旦覚える」というのが定着のコツかなと思います。
まあただその都度覚えていたら進まないので、「後で覚えるノート」みたいなのを作って″毎日″の勉強の最後の1時間はそれを見る、とかするといいと思います。毎日やらないとダメです。私は結局後回しにした部分が最後まで覚えられず、直前期に俺はなぜあんな無駄な時間を…となりました。



最後に回数別の演習です。受験生の多くは12月くらいから過去3年分の問題を深く研究する勉強を始めます。なぜこの値は高いのか?なぜこの検査値を出しているのか?なぜこの選択肢を除外できるのか??など、KSR先生も「過去3年分をどれだけ深められるかが皆さんの合否を分けます」と言っておりました。
が、113回の傾向を見た限りでは、そんなに深く潜る必要はありません。私は過去3年分にめちゃめちゃ深く潜ったつもりですが点数は模試より伸びませんでした。
結論としては、QB回数別の解説に載っていることを勉強すれば十分です。
もし飽きてなければ、私の過去3年分ノートをアップしたいと思います。飽きてなければね。


以上、よろしくお願いします。

暗記の仕方のイメージ

1年間国試の勉強をしてきて感じた、私なりのイメージを話します。私は、各疾患について暗記をする時、数学の3次元空間のように、「縦」、「横」、「奥行き」というイメージを持ちました。


「縦」:その疾患に関する情報。これを覚えるのが第一段階。

「横」:その疾患を他の疾患と比べた時の情報。これを覚えると問題が解きやすくなる。

「奥行き」:その疾患についての細かい情報。これを覚えるのが第二段階。



何を言ってるか分からないと思うので、「ギランバレー症候群」を例に挙げて説明します。

まず「縦」の知識を覚えます。具体的には、「ギランバレー」と聞いて「上行性の運動麻痺!」「カンピロバクター!」「治療は血漿交換と大量免疫グロブリン療法!」といったことを思い出せるようになるということです。予備校のノートの暗記と言っていいと思います。
ここで大切なのは、できるだけ病態から導くこと。医師国家試験に求められる知識はあまりにも膨大です。最低限のメモリで行かないとパンクしてしまいます。私は「ギランバレーはカンピロに対する抗体が髄鞘を攻撃しちゃう病気」と覚えていました。髄鞘を攻撃するわけだからより神経線維の長い下肢の神経からやられるだろう、悪い抗体がいるわけだから血漿交換は効くだろう、といった感じです。
「疾患名」から疫学、症状、身体所見、検査、治療くらいを思い出せれば良いでしょうかね。あとはその疾患で大事なこと。これはとりあえずは各予備校のノートに書いてあることだけで十分だと思います。medu4だと穴埋めがあるのでやりやすそうです。
私は予備校ノートの疾患名以外を紙で隠し、ギランバレーのページに書いてある内容を暗唱する、という勉強をしてました。

続いて「横」です。先述のギランバレー症候群は、自己免疫疾患であるにもかかわらずステロイドが効きません。これを、「ギランバレーにはステロイド無効!血漿交換と免疫グロブリン大量投与!」と覚えられれば良いですが、いざ問題を解いてみると「あれ?自己免疫疾患だからステロイドは効くんじゃないのか?」という思考に陥りがちです。そこで、「ステロイド無効の自己免疫疾患」として「ギランバレー、肺胞蛋白症、肺線維症」をまとめておく、というのが「横」の勉強です。また、ギランバレーと類似した検査所見となる「慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP)はステロイド有効」と比較して覚えると、あぁギランバレーには無効だったな、と思い出せると思います。CIDPにステロイドを選ばせる問題が113回で出てました。
このように1つの項目に対して「縦」「横」2つのアプローチから暗記すると定着しやすいと思います。

最後に「奥行き」ですが、これは「縦」「横」の知識よりさらに細かな知識です。例えばギランバレー症候群では抗GM1抗体、抗GD1a抗体が陽性となりますが、抗GM1抗体は病初期から陽性となるのが特徴です。細かっ!と思うかもしれませんが、近年の国家試験はこのレベルまで要求されます。しかしじゃあ他の疾患でも抗体が陽転するタイミングまで覚えなきゃいけないか、というとそうではありません。ギランバレー症候群において抗GM1抗体が初期から陽転するのは、早期診断において大切だから覚えなければいけないのであり、大切だからこそ過去の国試でも出題されているのです。
この「奥行き」に関しては、「何が大切で何が大切でないか」の判断が非常に重要です。しかし我々学生は何が臨床上大切かなんて知りません。そこでこの線引きをしてくれるのが、テコムやメックなどの各予備校です。予備校は過去の国家試験や近年の医学の話題、さらには出題者委員まで研究し、コアの部分だけをまとめたノートを作ってくれています。私たちがやるべきことは各予備校のノートや模擬試験、問題集の解説等から「どこまで深く潜るか」を見極めて行くことになります。
近年の国家試験の難易度がインフレしていると言われているのは、この「奥行き」の知識を問う問題がどんどん増えているからです。単に検査法を問うのではなく検査結果の読み方を問う問題。単に治療を問うのではなく治療の効果判定を問う問題。特に「過去3年分が一番大事」と言われる所以はここにあり、過去3年分で問われた内容の「さらに奥」を問う出題が非常に多いのです。
しかしながら、113回は易化傾向が見られ、この「さらに奥」的な出題は減少しました。加えてこの「奥行き」の知識は、必修ではあまり出題されません。(医師国家試験は絶対評価の「必修」と相対評価の「一般・臨床」の2つに分かれており、「必修」で80%の得点率、「一般・臨床」で受験生のおよそ上位90%に入ることが合格ラインとされています。)直前期の多くの受験生は必修落ちに怯えることになるため、「奥行き」の勉強は「縦」「横」をしっかりマスターしてからで良いと思います。※但し、トピックスとなっている疾患や知識については必修で頻出である為優先順位は高いです(113回では梅毒の抗体の細かな出題がありました)。


まとめますと、まず、基本的な情報を覚える。次に他の疾患と比べる。そしてさらに細かい知識を覚える。
ぜひこういった立体的な記憶をしてみてください。

使った教材について書くよん

●前期講座(臓器別)

SELECT (TECOM)
オススメ度★☆☆
私はこれを軸に勉強しました。そこそこ間違いがあって気に入りませんでしたが、コアに絞られていたように思います。個人的にはMTM先生があまり好きではないのでもし国浪してもぜっっったいに取りません。後述するサマライズがMECなので前期講座もMECにしておくのが無難かとは思います。TECOMとMECで言ってることが違うと「どっちを信じればいいんだぁぁぁ!」となりますが多くの人はMECの方を信用します。medu4もいいらしいね。

Q-Assist (medic media)
オススメ度★★★
ゆるキャラのkysw先生と高身長イケメンのmrng先生の講座です。何となくこの2人は小文字のイメージ。今年はクエバンを買うと無料で見られました。めちゃくちゃいいです。配信が遅いのでメイン講座にするのは難しかったですが、苦手な分野だけ見てました。来年からは有料化するっぽいですが、内容は保証します。






●後期講座

サマライズ (MEC)
オススメ度★★★
ここで登場するのが「予想的中を連発する神」改め「ボーダーラインを上げる悪魔」ことKSR先生です。抗MRSA薬の使い分けだの家族性低尿酸血症だの人工呼吸器の設定だの全然出ねえじゃねえか!POEMS症候群に関しては自慢したいだけじゃねえのかこのエロだぬき!っていうのが正直な感想ですが、分かりやすいですし面白いです。
113回受験生はサマライズ受講者が7500人(国試受験者は1万人くらい)いたらしく、「みんなと同じことをする」のが基本の国試対策においては、必須といえる存在になりました。ただまあ、今年は控えめでしたし「サマライズ取ってないから受からない」とかそんなことはさすがにないです。






●公衆衛生

medic media
オススメ度★★☆
盛永先生イケメンだし分かりやすい!と思ったのですが、私の公衆衛生の成績が悪いのであてになりません。公衆衛生はmedic mediaかmedu4がいいみたいです。






●直前講座

medic media
オススメ度★★★
正確には直前予想講座と必修予想講座があり、直前予想講座の方はmedic mediaの模試を提出すると見られるようになります。食道挿管の問題が恐らく的中です。短いのに役立つので取るべき。

MEC ラストメッセージ
オススメ度???
私はネット配信すら数量限定にするやり方が気に入らなかったので取りませんでしたが、話を聞いた感じたぶんサマライズ同様これもいいんだと思います。必修特化だそうです。






●問題集

Question Bank
オススメ度★★★
書籍をメインにするのか、オンラインをメインにするのかは早めに決めましょう。私はオンラインをメインにしました。臓器別のノートを覚える→QBでアウトプットしてみる、という作業を臓器ごとにやりました。問題ごとに◎○△×のチェックがつけられるので復習しやすいです。おすすめの使い方等はまた別の記事で書きます。

Question Bank 必修
オススメ度★★☆
やる意味があるかと言われれば微妙。コスパは悪いです。ただ多くの受験生は、直前期には「必修怖い」が口癖になります。私も模試で必修8割を割ったことはありませんでしたが、とにかく必修落ちに怯える冬を過ごしました。ですので安心を買う、という点では買う価値はあるかと思います。






●その他

MEC 直前予想メール
オススメ度★★★
必須です。






●模試
私は模擬試験は夏冬メック、テコム34回と今年から参入のmedic media模試を受けましたが復習はあんまりしませんでした。私は友達と点数を競うために受けてた部分があったので良かったのですが、模試は本当に最小限でいいです。まあ3つかな。復習しなくても別に困らなかったですし、模試を受けたかどうかは合否を分けません。
また、テコム受講者はテコム模試で点を取りやすいとか、メック模試はメック受講者の方が有利とかそういったことは別にありませんでしたので問題の質としては保証されていると思います。

TECOM模試
テコムの模試は解説がクソ。というのが我々6年生の共通見解です。ただ、問題自体は知識だけでなく知識をいかに活用できるかを問う良問が多いように感じました。またテコ4は本番前最後の模試であるため、自分の位置を知るために受けとくべきだと思います。私自身、テコ4で上位にいたことで直前期にも平穏を保つことができました。

MEC模試
問題の質も良く、解説もTECOMより詳しいです。ただ冬メックはサマライズ確認テスト的な側面が強めかなと思います。来年からKSR先生が模試作成にも本格参入するらしいので受けて損はないかと。

medic media模試
Q assist人気で高まる期待からの激ムズ模試で6年生の話題をさらった通称MM模試ですが、来年はもう少しいい感じの難易度に調整してくるのではないでしょうか。Q assistの直前予想講座を受講するために提出が必要なのでまあ適当に出しとくといいと思います。